久しぶりに布を染めたくなったので、うこんで染めてみました。
草木染めはこれが初めてなので、うまく出来るかな。
うこん染め
うこんは、カレーに必ず入っているスパイスです。
カレーが黄色いのはうこんの色です。
うこん染めの準備
用意する物は「鍋」「バケツ」「混ぜる棒」「ターメリック(うこん)」「綿の布」「媒染剤」です。
実験なので、布は「はぎれ」を使いました。
染め物に使う際の鍋は、ホーロー鍋やステンレス製の物がいいのですが、持ってなかったので100均のテフロン加工鍋にしました。
くれぐれも、鉄鍋や銅鍋やアルミ鍋などの金属鍋は使わない様にします!!
鍋の金属成分と反応してしまって、色が変色してしまうので。
媒染剤というのは、色止め(色の定着)の効果や化学反応を起こして色を変化させる薬剤の事です。
草木染めの場合は、台所にあるミョウバンや重曹なんかでOKです。
どの媒染剤で、どんな色になるのかが良く分からなかったので、「酢・ミョウバン・重曹」を使って実験してみました。
pHは、酢 < ミョウバン < 重曹の順で酸性からアルカリ性になっています。
酢はpH2.5〜3程度で酸性、ミョウバンはpH3.5〜4程度で弱酸性、重曹はpH8.5程度で弱アルカリ性です。
さて、これらがどんな風に反応するのかな・・・?
うこん染め実験
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▼そして、染め上がったのがこちら
かなり色味の違いが出ました!!
右から重曹・ミョウバン・酢の順です。
(↓Twitterではミョウバンと重曹を逆につぶやいてしまった・・・)
うこん染め実験。酢が1番イイ発色になった!!左から酢・重曹・ミョウバン。 pic.twitter.com/P66rPh13t8
— トド島トド江 (@todoetan) January 6, 2017
これが乾くと・・
▼乾かしてアイロンをかけた
あらら!?
結局、乾いたら3つとも同じ様な色になりました。
それでもやっぱり、酢が1番キレイな黄色になりました!!
ウコンには酢がいいのかな??
重ね染め実験(ワイン染め/柿渋染め)
ついでに、ウコンに重ねて、絞り染めが出来るか実験をしてみました。
残り物のワインと、無臭柿渋を使ってみます。
ワインはウコンのときと同じ様に、鍋で30分くらい煮ました。
(分量は水とワインを1対1くらい)
その後は、ウコンのときと同様に「酢・ミョウバン・重曹」に浸けて媒染しました。
柿渋は洗面器を使って、水で倍の量に薄めて使いました。
本来は媒染不要らしいのですが、どんな色になるのかの実験をしてみたかったので、同様に「酢・ミョウバン・重曹」に浸けました。
そして、柿渋は紫外線と反応して発色するらしいので、太陽に当たる所に干します。
その結果↓
ウコンが強く入っているからか、重ねた色はあまり出ませんでした。
重曹で媒染した物だけは赤っぽい色になりました。
柿渋は、直後は全く染まってませんでしたが、太陽に当たってうっすらと茶色っぽくなりました。
【結果】うこん染めには酢が1番
草木染めは、やさしい色合いが特徴のはずなんだけど、うこん+酢で染めると、かなり鮮やかな黄色になる事が判明しました!!
写真で見るよりも、凄くイイ色です。
▼染める前と染めた後
使っていくうちに、少しずつ色落ちはあると思いますが、ここまでキレイな発色とは驚きです。
さすが私です。
いや多分、誰がやってもこうなります。
そういえば、この布はダイソーで売ってた綿のはぎれ布です。
上手くいったらもっと良い布で染めようと思ったんだけど、これでも充分イイ感じっす。
*追記
私の染めたウコン染の布で、弟子がふんどしを作りました。
うこんの効能
「うこん」と言えば、二日酔いに効くイメージが強いですが、私の愛読書によると、ターメリック(うこん)には特にお肌への美容効果が強いみたいです。
ターメリックの根から抽出するエキスは、肌を柔らかくして炎症を鎮めると同時に、穏やかな殺菌力と自然の漂白力を持っています。
古代インドの女性は、ターメリックをバス剤や全身美容に使ったと伝えられ〜(中略)引用元: ハーブ美容法〜インド三千年の秘宝〜 シャナーズ・フセイン 著
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