布を染めたくなったので、うこんで染めてみました。
学生時代に少しだけ染物をしたことがあるんだけど、草木染めはこれが初めてなので実験みたいなもんです。
うこん染めに挑戦
うこん=ターメリックです。
カレーの黄色い色を出しているスパイスです。
これで布を染めてみます。
スポンサーリンク用意したもの
- うこん
- 鍋
- バケツ
- 混ぜる棒
- 綿の布
- 媒染剤
鍋の金属成分と反応して変色してしまうので、鉄鍋、銅鍋、アルミ鍋などの金属鍋は使えません
染め物に使う鍋はホーロー鍋やステンレス製の物が良いんだけど、持ってなかったので100均のテフロン加工鍋を使うことにしました。
媒染剤というのは、色を定着させたり、化学反応を起こして色を変化させる薬剤のことです。
草木染めの場合は、ミョウバンや重曹などを使えばいいみたいです。
しかし、どの媒染剤でどんな色になるのかが良く分からない。
なので台所にあった「酢・ミョウバン・重曹」で実験してみることにします。
ミョウバン=pH3.5〜4(弱酸性)
重曹=pH8.5程度(弱アルカリ性)
pHは「酢 < ミョウバン < 重曹」の順で酸性からアルカリ性になっています。
どんな色に染まるかを、はぎれ布で試してみます。
染め実験
1.まずは布の薬剤(ノリなど)を取るため、洗剤で洗います。
次に.10分くらい煮て冷めたら絞っておきます。
2.鍋に水とターメリックを入れて沸騰させます。
量は適当です。
3.布を投入して、棒で混ぜながら弱火で煮ます。
電熱器を使ってます。
30分間煮続けたら、布はすっかり黄色になりました。
4.バケツに媒染液を作っておき、30分くらい浸けておきます。
ミョウバンは少量のお湯で溶かしてから水で薄めました。
最後に、色が出なくなるまで洗剤を使って良く洗います。
せっかくの草木染めなので、ソープナッツという天然洗剤を使ってみました。
染め上がったのがこちらです。
右から重曹・ミョウバン・酢の順です。
かなり色味に違いが出ましたね。
これらを乾かすと...
あらら!?
結局、乾いたら3つとも同じような色になりました。
それでも酢が1番きれいな黄色かな?と思います。
重ね染め実験(ワイン染め/柿渋染め)
ついでにウコン染に重ねて絞り染めが出来るも実験をしてみました。
残り物のワインと、無臭柿渋を使ってます。
ワインはウコンのときと同じ様に、鍋で30分くらい煮ました。
(分量は水とワインを1対1くらい)
その後は、ウコンのときと同様に「酢・ミョウバン・重曹」に浸けて媒染しました。
柿渋は洗面器を使って、水で倍の量に薄めて使いました。
本来は媒染不要らしいのですが、どんな色になるのかの実験をしてみたかったので、さっきと同じように「酢・ミョウバン・重曹」に浸けました。
それと、柿渋は紫外線と反応して発色するらしいので太陽に当たる所に干します。
その結果↓
重曹で媒染した物だけは赤っぽい色になりましたが、その他はあまり色が出ませんでした。
柿渋は直後は全く染まってなかったけど、太陽に当たってうっすら茶色っぽくなりました。
がっつりと染めてみました
草木染めはやさしい色合いが特徴なんだけど、うこん+酢で染めたらかなり鮮やかな黄色になりました。
(うこん染めビフォーアフター)
おそらく、使っていくうちに少しずつ色落ちしていくと思うけど、とても鮮やかな発色です。
そういえば、この布はダイソーで売ってた綿のはぎれ布です。
上手くいったらもっと良い布で染めようと思ったんだけど、これでも充分いい感じです。
*追記*
私の染めたウコン染の布で、弟子がふんどしを作りました↓
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