東南アジアのカレーをいくつか作ってみたいと思います。違いを知りたいので同じ食材を使って作り比べてみます。
だいたいどの国でも「鶏肉とイモ」を組み合わせたカレーがあるので、アジア各国の「鶏肉&イモカレー」で比べてみたいと思います。
第一弾はミャンマーです。
行った事も無いけど、最近とてもミャンマー料理に興味があるのでミャンマーカレーに挑戦してみます。
チェッターアルヒンとは
チェッターが鶏肉、アールがじゃがいも、ヒンがカレーの意味です。
正確にはヒンはカレーではなく、「油の戻し煮」というミャンマーオリジナルの料理なのですが、ここでは分かりやすくカレーという事にしておきます。
油の戻し煮というだけあって、油をたっぷりとダイナミックに使った方が本格的な味になると思います。(食べた事ないけどw)
それにしても、じゃがいもはインドやネパールでもアルーと言いますが、ミャンマー語でもアールなんですね。
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チェッターアルヒン材料
- 鶏肉 200g
- じゃがいも 2個
- 玉ねぎ(中) 1個
- トマト(小) 1個
- にんにく 2片
- しょうが 1片
- ターメリック 小さじ1
- チリパウダー 大さじ1
- 油 大さじ2
- 水 200ml
- ナンプラー 適量
- パクチー 適量
チリパウダーの量は、好みで調節して下さい。
私はインド産のチリパウダーを使いましたが、この量だと普通の人にはけっこう辛いと思います。(私は辛さの味覚が壊れてしまっているので、もう少し増量しても良いくらい)
チェッターアルヒン作り方
【1】鶏肉の準備
鶏肉は、にんにくとナンプラーとターメリック(小さじ1/2)を揉み込んで、10分くらい置いておきます。
【2】材料を切る
野菜類は、それぞれの小さく切っておきます。
【3】野菜類を炒める
鍋に油をひいて、玉ねぎを炒めます。(だいたい10分くらい)
玉ねぎがきつね色になってきたら、ニンニクとしょうがを加えて香りが出て来るまで炒めます。
トマトを加えて全体がペースト状になったら、ターメリックとチリパウダーを加えてよく混ぜます。
【5】じゃがいもを煮る
水(200ml)とじゃがいもを入れて、フタをしてしばらく煮込みます。(沸騰したら弱火にして15〜20分くらい)
【6】味を整える
全体にしっかりと火が通り、鶏肉とじゃがいもが柔らかくなったら、最後にナンプラーを入れて味を整えます。
けっこう油を入れたはずなんだけど、じゃがいもが油を吸ってしまったのかな?
これは、インドカレーよりも日本人の舌に合う味なんじゃないかな。
ごはんによく合う味です。
ということで、白飯にかけて食べました。
タイ米とかのパラパラ系のご飯に合いそうです。しかしナンには完全に合わないでしょう。
ミャンマーのカレー
ミャンマーには行った事がないので、まずは地球の歩き方ミャンマー(ビルマ)を図書館で借りてきてミャンマーグルメについて調べてみました。
それによると、ミャンマーのカレーは正式には「ヒン」という料理で、カレーでは無いけど外国人が呼びやすいからカレーという事にしてるみたいですね。
ミャンマーに限らず、タイカレーも本当はカレーでは無く「ゲーン」ですね。
しかし、カレーの定義ってなんなんだろう?
ターメリックを使えばカレー?スパイスを使えばカレー??
だとすると、ミャンマーのヒンにもターメリック使われてるし・・・そもそもターメリックだってスパイスだし。
その辺は私には良く分からないので、ボンヤリさせておきましょうか。
ミャンマーカレー(ヒン)は、「油戻し煮」という聞いた事も無い調理法で作ります。
上の写真を見る限り、ヘルシーとは真逆の料理ですね。
赤くなったラー油みたいな物の中に、具材がドンッと入っているだけに見えます。
しかし、この油には野菜や肉のダシがたっぷりと染み出していて、非常に旨味のある油なのです。
おそらくヒンというのは、旨味がたっぷりと染み出た油で、ご飯を食べるという感じなんでしょう。
そういえばインド人も、油をたっぷりと使って調理して最後に赤い油が浮いてくるのが美味しそうに見えると言っていたなあ。
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